静岡県富士市は1、2日、富士山観光や特産品などをPRするイベント「~富士山のふもとから~静岡県富士市観光PR展」を東京都千代田区のKITTE東京シティアイで開催した。会場では登山ルートの紹介など富士山観光の紹介やしらすなど特産品の試食などを行った。
イベントは、富士市観光資源の首都圏での情報発信による市への誘客、市内の海、山の幸である「田子の浦しらすと新茶」を紹介して地域振興につなげる目的で実施。
会場では、富士山百景の写真の展示、富士登山シーズンを前に登山の最新情報の提供や「富士山登山ルート3776」の紹介、GI(地理的表示保護制度)を昨年取得した田子の浦しらすの紹介、富士の茶娘による新茶の試飲体験などが行われた。
富士山観光交流ビューローの菊池由美事務局長は「田子の浦しらすは、一般的な二艘曳きでなく一艘曳きで網を大きく広げて短時間で引き揚げ鮮度が落ちない。港では漁協食堂で取れ立てでプリプリの釜揚げしらすを楽しめる。富士の茶は、標高200メートルより上に位置し、気象条件の温暖さから旨みと香りが強い茶ができることが特長」と富士の食の魅力を紹介した。
富士市富士山・観光課の荻田聖久上席主事は「海抜0メートルから登る富士山ルート3776をPRしている。スタンプラリーをしながら登ることができ、達成者には無料の達成証明書の発行や特製バッチをプレゼントしている。昨年は約150人が1泊2日~3泊4日の日程で達成している。冬は平地を歩き、夏は登山にチャレンジという楽しみ方もできる」と富士山登山の新たな楽しみ方を紹介した。
富士市では、2019年開催のJRデスティネーションキャンペーン(DC)に向け、新しい富士山観光企画などを検討している。
富士市の観光をPRする菊池事務局長(左)と荻田上席主事